LETHWEI RULES
ミャンマー・ラウェイ連盟公式ルール
コスチューム
- 選手はショートパンツのみで試合を行う。シューズを着用してはならない。男子選手には上着の着用は認めないが、女子選手には上着の着用を義務付ける。
- 選手は拳にバンデージを巻いて試合を行う。それ以外を混入させることを禁じ、バンデージ硬くする細工(水を含ませるなど)を禁ずる。※ラウェイ公式試合においては主催者が用意するバンデージ、テーピング以外の使用を禁止する。
- 足首・くるぶしへのテーピングを認める。
- 選手は男子・女子ともマウスピース、男子選手はファウルカップを必ず着用しなければならない。
ラウンド
- 1 ラウンドを3 分とし、4 ラウンド、または5ラウンドを行う。ラウンド間のインターバルは2 分とする。
セコンド
- 選手1 名に対し3 名まで認められ、2名はリングに入ることが認められる。
- 選手、セコンドにはシューズを着用してリングに上がることを禁止する。
レフェリーの権限
- 試合開始やストップ、ブレイク(もつれ合いを解く指示)の権限を持つ。
- 試合中に優劣が極端な場合、試合を終了させる権限を持つ。(レフェリーストップ)
- 選手が負傷した場合、ドクターチェックを要請し、試合の続行、又は試合終了を宣する権限を持つ。
- ルールに則り、公平に試合続行または終了を宣する権限を持つ。
- 片方の選手を「ダウン」と裁定した場合、レフェリーは速やかに相手選手を離し、ニュートラルコーナーに待機させ、攻撃を継続させないように注意する。
- 選手がリング外へ落ちるなど試合中に予想外のことが起こった場合、レフェリーは試合を中断し、両選手を成しうる限り安全かつ公平な状態にして試合を再開する。
ノックダウン
- 選手がバランスを崩して倒れた場合は「スリップ」。「ダウン」としては扱わない。ただし、スリップが繰り返される場合や再開に時間がかかる場合は「ダウン」に変更し、カウントに入る。
- 選手がダメージで倒れた場合でも、すぐ起き上がれるのであれば「ダウン」としては扱わない。
- 選手が攻撃のダメージで倒れ、もしくはロープやコーナー際で意識を失い、すぐにファイティングポーズを取れない状況を確認した後、レフェリーはカウントを数え、ファイティングポーズを確認する。
- 10カウント以内にファイティングポーズを取れなかった場合、「KO負け」となる。
- 1カウントは2秒とする。(合計20秒)
- カウント中及び試合再開まで、試合時間を示す時計の進行は停止する。
勝敗
勝敗は以下のように決する。
- ノックアウト(KO):選手がダウンの状態もしくはロープ際で意識を失い、10カウント以内に戦う意思を示せなかった場合(10カウントを1カウント/2秒にて計測)。
- テクニカルノックアウト(TKO):リングドクターにより選手が試合続行不可能と判断された場合。
- ひとつのラウンド中ダウンを3度喫した場合、TKO負けとなる。
- ひとつの試合中通算して4度のダウンを喫した選手は、TKO負けとなる。
- 選手またはセコンド陣が試合続行不可能と判断した場合、棄権をすることが出来る(TKO負け)。
- 最終ラウンド終了時まで勝敗が決しなかった場合、引き分けとなる。
- 試合中に「タイム」を使用し、2分間のインターバルを得ることが出来る(両選手それぞれ試合中1度のみ)。但し、最終ラウンドでは使用することが出来ない。「タイム」を使用した選手は、ダウン1度を喫したとカウントされる。
- 選手がダウンを喫した際、ダウンカウント中および試合再開までの間は試合時間を示す時計の進行がストップとなる。
有効な攻撃・技術
以下に定めるものが有効な攻撃・技術となる。
- パンチ(バックハンドを含むあらゆる拳を使った攻撃)
- キック(ヒザを含むあらゆる足を使った攻撃)
- ヘッドバット(あらゆる頭突き攻撃)
- クリンチ
- 投げ技
- 絞め技・関節技
反則
- 噛みつき
- 目をえぐる行為、指で目を突く行為
- つばを吐く行為
- 暴言
-
掌(手のひら)を使用して首を絞める行為
また、有効な攻撃となる掌以外での首絞め攻撃の際には、レフェリーによる10カウント計測後にブレイクが宣される。 - 金的への意図的な攻撃
- 指の爪でひっかく行為
- 相手がダウンしたあとの攻撃の継続
- その他、ラウェイ選手としてのマナーに反する行為(相手への挑発など)
監修:Myanmar Traditional Lethwei Federation 2021.07
UNBEATABLE RULES
アンビータブル競技ルール
コスチューム
- 選手は試合用トランクスなどのショートパンツ着用を原則として、シューズを着用してはならない。男子選手には上着の着用は認めないが、女子選手には上着の着用を義務付ける。
- 下腹部の防具として、男子選手にはファウルカップ、女子選手にはアブスメントガードの着用を義務づける。
- 選手は拳に専用のバンデージとオープンフィンガーグローブを着用する。それ以外を混入させることを禁じ、バンデージかグローブのいずれか、もしくはその両方を硬くする細工(水を含ませるなど)も禁ずる。
- 足首・くるぶしへのテーピングを認める。
- 選手は必ずマウスピースを装着しなければならない。マウスピースが試合中に外れた場合、選手はそのまま試合を続行し、レフェリーは攻防を遮らないタイミングでセコンドに洗わせ、選手の口に戻す。
ラウンド
- 1ラウンド5分の2ラウンド制で、インターバルは2分。
セコンド
- 1試合における選手のセコンドは3名まで認められ、内、リング内に入れる者は1名とする。
レフェリー
- 試合開始やストップ、もつれ合いを解く指示(ブレイク)の権限を持つ。
- 試合中に優劣が極端な場合、試合を終了させる権限を持つ。
- 選手が負傷した場合、ドクターチェックを要請し、試合の続行、又は試合終了を宣する権限を持つ。
- 公式ルールに則り、試合続行または終了を宣する権限を持つ。
- 片方の選手を「ダウン」と裁定した場合、レフェリーは速やかに相手選手を離し、ニュートラルコーナーに待機させ、攻撃を継続させないように注意する。
- 選手がリング外へ落ちるなど試合中に予想外のことが起こった場合、レフェリーは試合を中断し、両選手を成しうる限り安全かつ公平な状態にして試合を再開する。
ノックダウンに関する判断
- 選手がバランスを崩して倒れた場合は「スリップ」。「ダウン」としては扱わない。ただし、スリップが繰り返される場合や再開に時間がかかる場合は「ダウン」に変更し、カウントに入る。
- 選手がダメージで倒れた場合でも、すぐ起き上がれるのであれば「ダウン」としては扱わない。
- 選手が攻撃のダメージで倒れ、もしくはロープやコーナー際で意識を失い、すぐにファイティングポーズを取れない状況を確認した後、レフェリーはカウントを数え、ファイティングポーズを確認する。
- 10カウント以内にファイティングポーズを取れなかった場合、「KO負け」となる。
- 1カウントは2秒とする。(合計20秒)
- カウント中及び試合再開まで、試合時間を示す時計の進行は停止する。
KO(ノックアウト)による決着
- 上記のとおり、10カウント以内でファイティングポーズを取れなかった場合。
- 1ラウンドでダウンを3度喫した場合
TKO(テクニカル・ノックアウト)による決着
- レフェリーもしくはリングドクターから、選手が試合続行不可能と判断された場合。
- 1試合で一方の選手がダウンを計4度喫した場合。
- 選手またはセコンド陣が試合続行への「棄権」を申し出た場合。「棄権」の意思はレフェリーもしくは立会人に口頭もしくは「タオルを投げる」などの手段を用いて伝える。
判定による決着
- 制限時間内に決着がつかなかった場合、計3名のジャッジが試合全体の攻防で、優勢だった選手に1票を入れ、レフェリーが回収する(ラウンドごとでは採点しない)。2票を得た選手が勝者となる。
-
ジャッジは次の優先順位で勝者を判断する。
- アグレッシブ(攻撃的・積極的であった選手)
- クリーンヒット(多くのダメージを相手に与えた選手)
- リングジェネラルシップ(主導権を維持していた選手)
- ディフェンス(攻撃を無効にする防御に長けていた選手
有効な攻撃・技術
以下に定めるものが有効な攻撃・技術となる。
- パンチ(バックハンドを含むあらゆる拳を使った攻撃)
- キック(ヒザを含むあらゆる足を使った攻撃)
- あらゆるヒジを使った攻撃
-
あらゆる頭突き攻撃
(選手双方の希望により、禁止とする特別ルールも踏まえる) - 頸部(首)以外への絞め技、関節技
- 戦略的なクリンチ(抱え込み)
- 頸部を支点としたものを除くあらゆる投げ技
反則
以下の反則行為が確認された場合、レフェリーや運営側から口頭もしくは「イエローカード掲示」で注意されるのを第1段階とするが、様態によっては反則行為が認められた時点で「レッドカード掲示」による「判定に影響を及ぼす警告」や「反則負け」の判断が下される場合がある。
- 握っていない手による打撃(掌底、チョップなど
- 噛みつく行為
- 頸部を支点とした投げ技・絞め技
- 目をえぐる行為、目を指で突く行為
- 唾を吐く行為
- 金的、脊髄、女子の胸部に攻撃を加える行為。故意であるか否かは問わない。
- 相手がスリップやダウンによって、足裏以外がキャンバスに触れた直後からの攻撃の継続
- 消極的なクリンチ行為
- ひっかく行為(爪は短い状態で試合に臨む)
- 皮膚をつまむ行為
- 毛をつかむ行為
その他
- 両選手が積極性に欠く場合、双方に注意や警告が与えられ、最終的に時間内でも試合を終了する「没収試合」の判断がなされる場合がある。
LETHWEI × UNBEATABLE 実行委員会 2021.06.22