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「みんな“プロレスでしょ?”って言うけど」佐藤光留(プロレスラー) vol.2

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2021.09.29

「みんな“プロレスでしょ?”って言うけど」佐藤光留(プロレスラー) vol.2

 10月6日の後楽園ホール(東京・水道橋)で第2回を迎える伝統武道ラウェイと新格闘技アンビータブルのコラボ大会。アンビータブル戦に初めて臨むプロレスラー・佐藤光留選手へのインタビュー続編です。

――アンビーダブルで認められている頭突きの練習はしていますか?
佐藤 はい、主にプロレスの試合で。そう言うと、みんな“プロレスでしょ?”って言うけど、動いている相手に頭突きを当てるのって難しいですよ。


――ラウェイで戦う日本人ファイターたちがよく習得に苦労しているのが頭突きです。
佐藤 まず、クリーンヒットさせるスキルを磨いています。僕はMMAでタックルに入るタイミングに才能があったと思うんです。頭突きもその感覚で行こうかなと思っています。あとは組んだときですね。


―テクニック面でプロレスラーは“MMAとの同時進行が難しい”と言うことがあります。
佐藤 つい受け身を取ってしまうとはあります。試合でパンチもらったときに、プロレス的に思わずフラッとしてしまったんですよ。そうしたら、相手がチャンスだと思って出てこようとして、僕が平然と身構えたら、相手がビックリして後ずさりしました(笑)。


――効いたリアクションは採点で致命的ですから、普通わざわざやらないですよね。
佐藤 おかげでそこから、試合が拮抗した。プロレスの癖って、いいほうに転がることもあるんです。以前はMMAの打撃が怖くて前へ出られなかったんですけど、曙の張り手をプロレスの地方興行でずっと食らって
いた時期があったんですね。横綱の張り手って、痛いを通り越して体が飛ぶんですよ。その後、MMAのパンチが精神的になんとも思わなくなった。前へ出続けて勝てるようになった。だからハッキリ言えますよ。僕の武器はプロレス・キャリアです。


――では打撃にも今は自信がありますか?
佐藤 それは別です。21年やっていて、本当に向いてないと悟っています(笑)。それでも今回、究極の打撃競技に臨むのは好きだからです。現代って向いていることを見出そうみたいな社会じゃないですか。だからこそ、向いてなくたって、好きだったら自信を持ってやっていいんじゃないかっていうメッセージがあります。


――今回の参戦についてプロレスファンの反応は?
佐藤 元々、僕にはカルトのイメージがあるでしょうから、特別驚かれないです。僕自身は自分を“下水道の王”だと思っています。みんな必死で日の当たる場所をめざすじゃないですか。だから下水道の中には僕しかいなくなる。日は当たらないけど、無数のドブネスミたちの頂点にいる王。だからこそ、自分で「やる」と決めたものでは、頂点じゃなきゃダメだって。プロレスの試合からいつもそう思っています。今日はしんどいから流そうとかっていうのは、1度もない。それが日の当たらない人間唯一のプライドだと思っています。

――プロレスラーが他の格闘技に臨むこと自体にはどんな持論がありますか?
佐藤 2000年前後、プロレスラーが団体単位でMMA戦に臨んで、結局勝てなかったじゃないですか。それでプロレスの人気が一度落ちて、また新しい世界観になって盛り返しましたけど、“プロレスは最強より最高なんだ”って。ファンが言うならまだしも、レスラーもそう言うようになったら、僕は悔しいんです。新しい文化「プロレス女子」のみなさんは勝ち負けに感動しているんですけど、「プロレスが最強の格闘技」を捨ててラクになった感がすごく嫌で。そう言った意地に、僕はまだ身を浸している世代です。その気持ちが結構大きいんですよ。アンビータブルみたいな“ヤバいと思ったこと”に挑む上で。→ vol.3へ

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